本日は「怒流牙 佐助の超人(サルトビ ジャイアント)」についての考察です。まずは効果から見ていきましょう。

サルトビ


ニンジャストライク5で自分の手札を交換しながら墓地からマナ加速という効果ですが、明らかにバイケンを使えというメッセージが込められています。

バイケン


ニンジャ界の風雲児とも呼べるこのカードの登場は、サムライ、ナイト、シノビの時代からデュエマをやっている我々の世代からすると非常に懐かしいと共に、今でも最前線で活躍しているバイケンの頼もしい味方が増えたということでもあり、非常に大きな喜びを覚えています。

では早速、具体的にどのように組み込めばバイケンと共に力を発揮できるのかという点について、先にこのカードの良い点と悪い点を記載した上で考察していきます。

まずは良い点ですが、まずは何と言っても手札にバイケンとサルトビジャイアント、マナに5マナがあれば運要素に囚われることなく相手のクリーチャーの攻撃に合わせてバウンスできると言う点です。ハンゾウやハヤブサマルと同様に、バイケンが採用されているようなデッキであれば相手は常にサルトビジャイアントの存在を頭に入れてプレイしなければならないでしょう。

ハンゾウハヤブサマル



次に大きなメリットは、マナ加速できるという点です。相手の攻撃を防ぐだけでなく、次のターンマナチャージで7マナに到達するので、かなり選択肢が増えてきます。同じ忍者であればハンゾウのニンジャストライク圏内に到達するのはもちろんのこと、多くの大型呪文やフィニッシャーになりうるクリーチャーは7マナであり、一気に局面を変えられる可能性があります。

最後のメリットとして、これはバイケンの強さではあるのですが、単純に6000Wブレイカーのクリーチャーが場に残るという点です。殴り返しで相手のウィニーを除去してもよし、シールドをブレイクして一気に畳み掛けるもよしという守りが攻めに変わる一手になってくれるのがバイケンの強みです。それをSトリガー等の運要素にとらわれることなく簡単に出せるサルトビジャイアントの強さは言うまでもないことがわかるでしょう。

以上のように良い点だけを挙げれば壊れカードのように見えるサルトビジャイアントですが、悪い点も何点かあります。
一つは手札にサルトビジャイアントとバイケンを常に持っていなければならない状況は、プレイ自体を圧迫する点です。ドロソがよほど多くあるデッキでないとこの二枚を持ちながらマナチャージと展開をし続けるのは難しく、どんなデッキにも入れるだけで強いというわけではなさそうです。

もう一つはバイケンとセットでなければならない点です。効果は間違いなく強力なのですが、この二枚を四枚ずつ入れると合計で八枚になってしまい、これだけでだいぶデッキスペースは圧迫されます。その上サルトビジャイアントは多色であり、元々バイケンが入ってるデッキであるだけでなく、青緑が組み込まれていることが採用の必須条件になりそうです。

以上のように、メリットデメリットあるサルトビジャイアントですが、効果自体が強力なのは揺るがない事実です。ではこれを踏まえて、具体的にどのようなデッキに組み込めば進化を発揮するのかを次の記事で考察していきたいと思います。