本日は、9/16発売のデュエマ新弾、気分J・O・E×2メラ冒険に収録予定の「水上第九院 シャコガイル」について考察したいと思います。

シャコガイル


まずは効果から見ていきましょう。

<水上第九院 シャコガイル>
文明 水
パワー 13000
コスト 9
■ T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加え、シャッフルする。
■相手のターンのはじめに、カードを5枚引き、その後、自分の手札を2枚捨てる。
■自分の山札の最後の1枚を引く時、ゲームに負けるかわりに勝つ。


注目するべきは何と言っても最後の「自分の山札の最後の1枚を引く時、ゲームに負けるかわりに勝つ。」という斬新な効果です。
ループ系や水文明中心のコンボデッキは自分の山札を減らすことに長けており、今まで使われていたフィニッシュ手段を抑えてシャコガイルが主流になっていきそうですね。

ではどのデッキに入ってくるのかという点についてもう少し具体的に考察していきたいと思います。

まず一つ目は、ジャックライヤと呼ばれる型のループデッキです。ジャックライヤとは、場にベイBジャックと手札にアクアライヤ2枚がある状態でアクアライヤを交互に出すことによってループを生み出すデッキです。
その際にミストリエスやズンドコ晴れ舞台、偽りの名スネークなどがあれば手札やマナが無限に増えていき、シャコガイルに繋げることによってエクストラウィンを達成することができます。条件もさほど厳しくなく、水と自然という比較的安定した文明がデッキの中心となるので、シャコガイルを使うループデッキはジャックライヤが一番多くなるかもしれません。

ベイBジャックライヤ



二つ目はオプティマスループです。コートニーがいる状態でディスオプティマスとラララライフのコンボを使ったこのデッキは、オプティマスの殿堂により弱体化したものの、決まれば即死なので凶悪なループデッキとして有名です。ここで一つシャコガイルを使用する際の注意点なのですが、勝利の条件が「最後の1枚を引く」なので、マナブーストで山札を全てなくすのではなく、5枚残して自身の2番目の効果で相手ターンの最初に勝利するということを覚えておきましょう。

コートニーオプティマスラララライフ




以上のように、今までのループデッキのフィニッシャーよりも軽い条件でエクストラウィンを達成できるシャコガイルは、今後CSなどでもよく見るようになるカードかもしれません。
ただし、コスト9という点が意外ときついので、効果的な踏み倒し方法などが考案されない限り、凶悪というほどバランスが壊れているわけではなく、良いカードだと思います。

余談ですが踏み倒し方法としては
①クイーンアマテラス召喚→ヒラメキプログラム
②ガチダイブ→落城の計
③アトランティス→転生スイッチ
などがあるので、これらを使ってループデッキ以外でシャコガイルを運用してみても面白いと思います。

最後にまたまた余談として、ゲームに負ける『かわりに』勝つ なので、置換効果が連鎖しないというデュエマのルールから、敗北を防ぐダイハード・リュウセイなどの効果を無視できる可能性があります。一方で「相手が負ける」と「自分が勝つ」が同義なのかという点については疑問が残るため、どちらにせよ公式の裁定が出るのを楽しみに待っていたいと思います。

ダイハードリュウセイ

最後に対戦動画を載せておきます。ループ対決です。